実際の社会において、システム化を進める過程において、色々な観点から、システムの正当性は破壊され、システム化利益は目減りさせられ、システム本来の目的とは異なったものが色々な角度から入り込んできます。

 

実際の人間が丸裸にされた状態となり、この結果が形として出現するのです。

 

理想通りにはいきません。

 

歪んだ社会で生じる歪んだ人間の欲望が色々な角度から噴き出し始めるのです。

 

全体というシステムの中、その中で人間は色々な仕組みを作り上げてきました。

 

その仕組み、システムが完全であったことは、もちろんありません。

 

この不完全なシステムの中、理想の姿にたどりついたことはないし、理想がどのようなものかすらも分からない人間が、さらにシステムを作ろうとしているのです。

 

当然、完全なシステムは出来ません。

 

システム化の前に、システムを構築する環境を見直す必要があります。

 

古くから情報システムを持つ会社などは、長いシステム開発運用の歴史の中で、色々なものを培うことが出来ていると思います。

 

ですが、その一方で不完全極まりない、人間の歪んだ欲望がそのまま横行する開発現場になっている可能性も少なからず存在します。

 

当然のことながら、会社役員等の経営者層がこれを懸念することはありません。

 

開発現場の実態について、彼らは何も知らないし、知る必要があるほどに重要なことが存在するということすら認識していないことでしょう。

 

彼らの懸念事項といえば、あるサブシステムを2年後までに稼動させる開発スケジュールに遅れが出ていないかということであったりするものです。

 

実際には、それよりも生々しい人間同士のぶつかり合いによって、システム化利益は目減りさせられ、スケジュールは遅らされます。

 

さらに、保身のために若い人材教育に関しては、やっているふりをして成長速度を遅らせてしまうのです。

 

情報も共有されず、保身に走ってしまうのです。

 

勢いのある人材は、徹底的につまみ出されます。

 

それが、今の開発現場の通常風景なのです。

 

もし、利益を得たいということを考えるのであれば、経営者が主導してシステム開発現場に釘をさす必要が出てきています。
ただし現状では、経営者自身がシステム開発の素人であるため、当然実現不可能でしょう。

 

いずれにせよ、何か別の取り締まりをする必要が出てきているのです。

 

現在、日本の情報システムを取り巻く環境は、以上の通りです。

 

個人で何かシステムを作ろうと考える場合においても、システムを取り巻く環境について、しっかりと把握しておく必要があります。

 

その環境によって、システム価値は目減りさせられていくためです。