我々が日常的に「システム」という言葉を使い始めるようになった後、「システム思考」という言葉を聞くようにもなりました。

 

本来のシステムという言葉の意味から考えると、思考自体、人間の活動自体、システムの中にあるわけで、「システム思考」と呼ばなくても、そもそも思考自体が、システム思考なのですが、我々がこのように思考にシステムという言葉を付けた理由は何なのか。

 

この点について整理しておきたいと思います。

 

我々にとって、システムは我々の外側に存在するものとして姿を現すようになったのです。

 

よって同じように思考も、我々の外側に思考の一部を取り出してその他の思考から独立させることにより、その思考単体での姿が明らかになるようにしたことが始まりとなります。

 

ですが、このシステム思考という考え方は、情報システムを作るという目的や、何かを自動化したいという目的など、利便性・再現性向上などにより色々な意味でのコスト削減などが行われ、利益になるということが前提で役に立つものです。

 

我々自身の日常における考え方、思考方法をシステム化するということでは不利益になることが多いということについても注意しておく必要があるのです。

 

何か独立した思考を切り出して、この行為を持って非常に役立つものだというように宣伝を行う人も多いのですが、そういった人は多くの場合、『システム』ということについて見誤ってしまっているのです。

 

システム思考の目的をはっきりとさせることは非常に重要なことにもなり得るのです。